私たちが“0”から作り上げたものってなんだろう。
カタチのないものを追いかけて、迷って、怖くて、泣いて―
そんな“0”から逃げ出したいって。
でも、何もないはずなのに、いつも心に灯る光。
この9人でしか出来ない事が必ずあるって――
信じさせてくれる光。

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『ラブライブ!サンシャイン!!』めっちゃ面白かった……!

正直、前作の2期や劇場版でコンテンツ自体に期待はまったくしてなかったけれど
知人たちの評判もよかったので見てみたらこれがとにかく面白い。
2回に分けて一気見したけれど、残されたのは2回とも号泣する大のおっさん。

とにかくそれほどまでに面白い良質なアニメーションだったので思わず記事を書いてしまった。
前作の不信感や諸々の事情でこれを避けるのは正直勿体ないので、是非とも興味を持ってもらいたい。

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舞台は前作アニメ『ラブライブ!』のμ'sラストライブ後。
静岡県沼津市の内浦という町の全校生徒が100人にも満たない小さな女子高校で始まる。
ここ浦の星女学院に所属する高海 千歌(たかうみ ちか)は学校の統廃合を阻止するため
親友で幼馴染の渡辺 曜(わたなべ よう)を誘ってスクールアイドル部を設立する。
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そこから紆余曲折を経てメンバーを増やしてラブライブ!を目指すのは前作と同じ流れを
組んでいるのだけれど、ならば何がそこまで自分をハマらせたのかってやっぱり

とにかく主人公がしっかりリーダーをやっている点。
この一言に尽きる。

前作『ラブライブ!』だと、原作となる設定ありきのアニメだったのもあって
主人公かつ神である高坂穂乃果を中心としたμ'sの神話だったけれど
今作ではキャラクターも一新したことによって設定に縛られることなくキャラクターを動かせていた印象。


(ちな、ここから先8話までのネタバレするから出来れば本編をそこまで見てほしい……!)

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個人的に一番の回はメンバーも6人集まっていざ東京のイベントに乗り込んだ第8話。
負けじと自分たちの精一杯のパフォーマンスを披露するも、結果は30ユニット中30位。
Aqoursに投票した来場者は“0”人という現実を突きつけられて内浦へ帰るという
「あと5話しか残ってないのに、お前それ8話でやるの!?」って回。

千歌「精一杯やって努力して、頑張って東京に呼ばれて、それだけで凄いと思う。
私たちの精一杯をやったんだから胸を張っていいと思う。
みんなであそこに立てて満足だよ!」


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曜「……千歌ちゃんは悔しくないの?」
帰りの社内にこの一言が重くのしかかり、その後メンバーたちは帰路につき、一人海に佇む千歌。
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千歌「何も見えなかった。でも、だから思った。続けなきゃって。
私まだ何も見えてなかったんだ。まだ先にあるものが。
このまま続けても“0”なのか、それとも“1”になるのか、“10”になるのか。
ここでやめたら全部分からないままだって。
だから私は続けるよ、スクールアイドル。
だってまだ“0”だもん!


……“0”なんだよ。
あれだけみんなで練習して、みんなで歌を作って――
衣装も作って、PVも作って――
頑張って頑張ってみんなに良い歌聞いてほしいって――
スクールアイドルとして輝きたいって。」


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「なのに“0”だったんだよ!?
悔しいじゃん!!
『差が凄いある』とか『昔とは違う』とか!
そんなのどうでもいい!!……悔しい!!
やっぱり私……悔しいんだよ……!」

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「だって私が泣いたら、みんなが落ち込むでしょ……?
今まで頑張ってきたのに、折角スクールアイドルやってくれたのに……
悲しくなっちゃうでしょ……?
だから……!だから……!!」


ここまで言える主人公を久しぶりに見た。

何かを作り上げるのは大変な事で、ましてや他者に評価してもらうのはとても勇気のいる事で
「表現」なんてものは自己満足で終わっていれば本当に幸せな世界にいられるわけなんだけど
それをすべて否定されても真っ向から「悔しい」と言えるのは彼女の心の強さだと思うし
悔しさを思うまま撒き散らすのではなく、後輩のために耐えることができる千歌の強さに惚れた。

「作品の中に、確かに彼女たちは生きている」ってのを実感させられたのは久しぶりかもしれん。
『ラブライブ!サンシャイン!!』は8話までかけてようやくスタートラインに立ったという。
なんかもう、頭を鈍器で殴られたような衝撃を受けた。

ここまで思いっきりネタバレを書いたわけだけど、あえて言いたい。
8話まではプロローグだから!!!

『ラブライブ!サンシャイン!!』は神に愛された少女の英雄譚でもないし
特別な才能を持った少女たちが世界へ羽ばたく作品でもなくて
普通の少女たちが、たった一歩前へ進むというだけのアニメだった。

けど、僕たちはその一歩を「たった一歩」と笑い飛ばすことはできないし
13話を走り終えた後、その一歩の重さを噛みしめることになるだろう。

そんなわけで2クール目も始まったことだし、善子の掘り下げや
部活もの定番となる3年生の引退をどう描くかが楽しみでしょうがない。

個人的には果南の一挙手一投足、妻の浮気に頭を抱える曜、μ'sからの巣立ちとか
心に残るシーンが多かったけれど、やっぱり一番心魅かれたのは8話かなあ。
下の右側のシーン全部ボロ泣きしながら観てたし。
そこの羽根の演出は本当に卑怯だと思うし、全体的に前作との距離感が上手すぎる。

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2017.10.08 Sun l アニメのおはなし l COM(0) TB(0) l top ▲